今日はみなみ風

風の様にさりげなく生きたい。無頼派職人のこだわりの仕事と 趣味を綴ります。

新兵器登場

政治の話題に占められている中で、ショッキングなニュースが。

山好きな私にとって、北海道の大量遭難の話は、身につまされます。最近、ご無沙汰の山ですが、今回の事故は大いに関心あります。

 原因はいろいろと有るでしょうが、集団登山の脆い部分が表に出た結果でしょう。 体力技量もバラバラのパーティーは、リーダー役のガイドが命を握っています。 単独行が多かった私なら、けっして無理はしません。 今回も、不安に感じた人も団体行動に従って遭難しました。

 リーダーは、常にパーティの状態を把握して、一番体力の無い人に全体を合わせなければなりません。 ガイドの中に年配の方は居られなかったのでしょうか? 20代と60代の体力差を実感できる人をガイドの中に入れないといけません。

 先日、「剣岳、点の記」の原作を読んで、映画も見て来ただけに、今回の事故はショック大です。 亡くなられた方のご冥福を祈ります。



 さて今週は、現場仕事で大汗掻いています。 神戸の講習準備やオーダーも幾つかあるのですが、まずは現場を済ませてから。
 なんと現場は、このブログを書いているデスクトップパソコンから2mほどの所です。
親戚の工場の一室をパソコンルームにリフォームします。

 生コン打って、土間をかさ上げして、クッションフロアーを張って、サッシを入れ換え、壁に羽目板と呼ばれる無垢の化粧材を貼っていきます。

 木工事が主体の大工、しかし現場に依っては左官屋になったりクロス屋にもなります。


 羽目板施工中、 これが僅か3寸(約90ミリ)の幅。 貼っても貼っても終わりません。クロス下地やプリント化粧板を貼る場合の何倍もの手間と時間が掛かります。

 この現場用に新しい道具を買いました。

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 それがこれ、 充電式のピンネイラー。 普通、釘打ち機は、圧縮空気を動力に使います。 しかし現場も少なく、新しい道具の出番は少ない。 これならいちいちコンプレッサー回さなくても手軽に使えるし、インパクトドライバーの電池と充電器を使えるので、本体のみ購入。


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 左がピンネイル。 右が現場でよく使われている従来のフィニッシュネイル。 家具屋出身の私には、ピンネイルはお馴染みの道具。 何故大工は使わなかったのか不思議。 しかし、ここ4~5年でほとんどの大工が使うようになりました。

 このピンネイルは、シャーペンの芯ほどの太さ。 見付け(正面)から堂々と打っても分かり難い。
これで、フェルト用のディスプレイやミニチュア家具、ドールハウスなどが作り易くなりました。


 本音を言うと、こちらの方がメインの使い道

 

再認識

 久しぶりにリフォームの現場に入りました。

自宅から自転車3~4分の現場。知り合いの方から近隣内で転居されるのに伴い、和室の畳からフローリングに変更する工事を承りました。

 賃貸の一軒家。現状復帰が賃貸条件なので、全てビス止めにしました。

 お施主さんは、和装の職人さん。自宅で仕事をされます。一日座して仕事をされるので、普通のフローリングよりは、当りの良いの無垢フローリング材をお薦めしました。

 一般の建売りやメーカーハウスのフロアーは、ほとんどが合板の表面に極薄い突き板で化粧して、樹脂で分厚くコーティングしたフロアー材を使っています。

 これは、木であって木で無いもの。表面のコーティングが厚く、合板の接着材が硬いので、肌触りはプラスチックと変りません。




 その点、この杉のフローリングは、柔らかくて傷つき易い反面、足腰の負担も少なく、湿気も吸い取ってくれます。

 その代わり施工は大変。一枚一枚鉋ですり合わせしながら、ビスで止めていきます。
合板フロアーの倍ぐらいの手間が掛かります。

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 出来上がりはご覧の通り。和室の綿壁にも違和感なく溶け込んでいます。

 無垢材のフロアーは、前の記事で紹介した隣家のリフォームで使うつもり。今回、実際に施工してみて、その良さを再認識した次第です。

CHANGE 1/6→3/6

 

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昨日は久しぶりに建前の応援。同じ大阪でも、郡と付く所。お馴染の山、岩湧山を望む高台が現場。


 久しぶりに家作りの記事を書いたついでに、私の家作りのお話を!


CHANGEはドラマのタイトルではありません!

私の新年度が始まると告知していた話。 そう 今月から私の住環境が変りました

 我が家は築60年のちょ~ボロ屋。 祖父の代に奈良からこちらに出て来て、難波の辺りでおもちゃの問屋をしていました。 ところが戦災で焼け出されて、ここ大阪市東部に越してきました。
 空襲で全財産を失い、なけなしのお金をはたいて何とか上物(家)だけを買ったものの、土地まで買えませんでした。 それでも連棟の三軒長屋を手に入れて、今日に至ります。

 三軒の内一軒を賃貸として、その家賃収入を土地代として地主さんに渡して相殺していました。
ところが今月、店子さんが引っ越され、空き家の管理を私がする事になりました。同時に地代や水道光熱費も二軒分必要で負担が増すと言う事。

 直接的には、マイナスの出来事。よく考えると大きな可能性を秘めているとはこの事です。


 

 プライバシーを考慮して、多少画像処理しています。

向って左の家が賃貸していた家。真ん中の二階部分、すだれの掛かった部分が我が家。右隣の家と我が家の一階部分は、親戚が工場として使っています。

 つまり二階家3軒分の内、1/6しか使っていなかったのです。
当然ガレージなし。この事は、車に積んでいた道具の盗難の遠因なります。
風呂もなし、洗面所もなし、プライバシーもなし。ナイナイ尽くし。学生の時、試験勉強も出来ず、個室のある友達が羨ましかった事。

 こんな家が嫌で一人暮らしをしていたけど、親父が亡くなり、しぶしぶ実家に戻った次第

 元々は、家具の工房を持ちたくて真剣に地方の空き物権を探していたのに、結局は大阪を離れられなかった。自己主張の手段としてものづくりに携わってきたのに場所が無いばかりに歯がゆい想いをしてきた。

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 これがその空き家になった一階。正直、家賃を貰っていたのが、申し訳ないぐらいボロボロ。昔の家の特徴そのまま、土壁の本軒建築。 本軒とは、芯芯三尺の現代モジュールに対して、内内三尺一寸五分の柱間の寸法の事です。つまり今の家よりかなり広いと言う事。今の6畳間なら8畳ぐらいに感じられるほど広いです。

 お隣さんは、ここ20年程は女所帯であった為か?家の手入れも全くなされていなくて、かなり傷んでいます。足腰の弱った私のお袋をそのまま住まわす事もできず、当然耐震設計もなされていません。かなりの補修が必要。
 それとせっかく地に足のついた場所があるなら、ガレージと工房スペースも欲しいところ。


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 こちらは、二階部分。 畳もボコボコで、平行感覚がおかしくなるぐらい床も傾いています。もちろん畳はやめて、板の間にするつもり。古屋のリフォームで傾きを直したり、和室を洋間にする工事はいろいろしてきたので、特に問題はありません。

 奥に見えている部屋は、引越しの時に畳を処分しています。こちらも板の間にして、私のアトリエにするつもり。既に一部の壁を抜いて、今の住まいと行き来できるようにしました。

 手前の二間は、一つにして天上板もはがして、勾配天上にするつもり。こうすると上にも抜けが出来て、見た目広く感じます。ここは、ギャラリーや体験教室などパブリックスペースにするつもり。


 とまぁ、あれこれ計画していますが、言うまでもなくお金の要る事。ご存知の通り、今は金欠の極み。道具も揃えないといけないし、長期計画でボチボチ参ります。

 家具も作れる大工として、一応二級だけど建築士の資格も持っているし、自身の勉強も兼ねて構造造作デザインに活かしていくつもり。

 現代のマイホームの永遠の命題、ローコスト。これは、私にとって必須事項です。 このローコストと遊び心を駆使した家作りは、一般の方にも大いに参考になるはず。

 このいつ終わるか分からないリフォーム作戦は、長期的且専門的になるかも知れません。このことに特化した別ブログも考えています。 

 以上、私の新年度の話でした。

一息

 やっと更新できました。ここ10日程は、本業の大工工事忙しくなり、フェルトはお休み。
 今回は、仕事内容をちらっとお見せしましょう!

 一言で大工と言ってもいろんな工事内容があります。

住宅にしても、新築とリフォーム。建売りと委託。町屋の工務店と帳場(メーカーハウス)。木造でも在来工法と2×4。鉄骨やコンクリート。 その形態によって勝手が違ってきます。もちろん職人ししては、どんな形態でも有る程度こなさなければいけません。
 残念ながら、私はどれも中途半端ですが

 そんな中で、店舗造作の仕事もあります。今回2年ぶりに店舗の現場に入りました。




 写真ではわかり難いですが、八百屋さんです。奈良県産のオーガニック野菜を中心にチェーン展開中のお店。

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 こちらはディープ大阪のターミナルにあるのに、新宿と名の付いた商業ビルに入っているアイスクリーム屋さん。什器の入れ換えの工事。
 営業中なので、店が閉まってからの工事。
すぐ上は、飲食店が多数入っています。営業を終えたそれらの店からアルバイトやお客の若者達がぞろぞろ。
 我々おじさんを尻目に円陣組んで戯れています。
仕事をしているすぐ横でカップル達が熱い抱擁。さすがに悲しくなります


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 こちらは某百貨店内にオープンの焼肉屋さん。周りの店の兼ね合いで、夜間限定の工事。連日昼夜逆転の生活。さすがに参りましたもう若くないのです。
 しかも現場までは、乗り合いで行きます。一旦工務店に集合してからの出発。今までは車で15分でいっていましたが、今は、道具の盗難で手ぶらに近い状態。駐車違反の取締りもあるしガソリン代節約も兼ねて、片道40分かけて自転車で。

 何とか工事も終わり、あとは7日のオープンを待つのみ。



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建前三昧

 先週から本業が忙しくなりました。

消費税アップは確実。
住宅の様な高価なものには影響大。その前の駆け込み需要で今は住宅の建設ラッシュです。

 悲しいかな腱鞘炎で請負仕事が出来ない私は、他の職人の応援で糊口しのぐしか仕方がありません

 この一週間ほどで計3軒の建前。本当は4軒でしたが、さすがに連ちゃんでは腕が腫れ上がって無理でした。もちろんその間もその内の一軒で躯体工事です。

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 この現場は生駒市。もう平野でも紅葉が始まっています。
写っている職人は、もちろん私ではありません。これぐらいスリムなら良いのですが

 おかげで腱鞘炎は悪化の一途。来週はのんびりしないと日常生活にも影響でそう

木造とは?

 今日は、久しぶりに建前の応援に行って来ました。



 木造二階建てなので、早く終わりました。
最近は、坪単価が下がってきて、かなり厳しい状況です



 たまには、専門的な話もしないと………


 

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 これは、見ての通りです。

 よく見ると、細い部材を張り合わせているのが分かると思います。

 この材料を集成材と呼びます。普通の無垢の木と変らない強度と安定性を持っています。
 今は木造の部材はほとんどこの材料を使っています。

 素の木は、スプルース。これを細かく裂いて、接着剤で張り合わせています。様々な条件で変る木の収縮率を張り合わせる事によって、相殺しています。

 確かに強度、安定性は抜群ですが、素のスプルース自体は、耐腐朽性が劣ります。つまり、抜群の強度を誇る材料でも、腐りやすい訳です。(本当は、その土地に生えている木を使うのが理想です。)

 その点、日本古来の桧は腐りにくいと言う点では抜群です。
中でも、赤身とか芯材と呼ばれる中心の赤い部分は、かなり腐りにくい部分です。この赤身部分を持った材料を芯持ち材と呼びます。

 事実、私の家の物干しはこの桧の芯持ち材で出来ており、40年前のものでも、切ると桧の香がして中まで腐っていません。

 従ってスプルースの集成材を使った家は、雨漏り等により絶対に腐らせない事です。

 昔は、絶対に腐る事が許されない土台に使う木は、腐りにくい栗の木を使っていました。

良い季節になりました

 今日は建前の応援。

腱鞘炎になってから、受け取り仕事はできなくなりました。
 
 従って、最近は職人仲間の応援かリフォーム中心。
まぁ、それだけでなくて、自分でも住みたいと思う様な素敵な家に
なかなかお目にかかれない以上。一職人として、つまらない設計に
付き合うのは、うんざりと言う気持もあります。



 今日の現場は、海の近く。埋立地の中の住宅街です。

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 木造二階建。どこにでもある間取りです。最近は、工務店側も大手住宅メーカーと同じく、職人に対して注文が増えました
 それは、品質向上だけでなく、各行程を写真撮影しろとか、内装でもヘルメット着用。ゴミの分別。その他諸々

 単価そのままで、仕事が増える。納期も短くなる。

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 最近は、スーパープレカットと称して、垂木まで、
カットしてあります。お陰で屋根仕舞いも早くなりました。
もちろん、その分の手間賃は引かれます。

 ほんと、職人は一番割りの合わない職業です。
でも割の合わない仕事をしているからこそ、誇りに思っている のも事実です。

 何処かの市の(財政破綻寸前でも厚遇されている)役人に職人の爪の垢でも飲ませてやりたい心境です。

建前日和

今日は、建前の応援。先日の寒の戻りから一転。春の陽気。

 こんな日の外の仕事は気持が良い



 大工仲間の不文律。建前(棟上)は最優先 建前の応援は個人の用事より優先させる事。まぁ、一応そう言う事になっています。それなのに、今日は4人だけ。本当は6~7人ぐらいで、一気に建ててしまうのが理想なのですが。

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 これが腱鞘炎の私にとって、禁断の作業 カケヤで材料を組んでいく。

 おかげで、帰りは、ハンドルもまともに握れなかった

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職業 大工職人 趣味 山歩き、木工クラフト、羊毛フェルト

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